たくさんの種類がある介護施設における管理職。その中でも、知名度の高い三つを紹介しよう。
一つ目は、有料老人ホームの施設長だ。有料老人ホームは、その施設によって入居条件が異なる。身の回りのことが問題なくできるような元気な人から、自力での立ち上がりが困難な人など、幅広い高齢者の介護ができるがスキルが求められるだろう。また、有料老人ホームは介護という観点に加え、「生活全体を支援する」といったイメージもあるだろう。そのため、皆でレクを楽しんだり、セラピードッグと触れ合うなど、様々なサービスが充実していることも、特徴の一つだ。利用者と一緒に楽しめる、コミュニケーション能力の高さがあると尚良いだろう。
二つ目は、認知症型グループホームの施設長だ。施設長になるためには、認知症の介護経験が3年以上あることが必須である。このグループホームは、利用者がもっている能力はそのままに、手助けが必要な部分を支援することが多い。小規模な所が多く、利用者にとっても馴染みの環境が作りやすいところが魅力の一つかもしれない。要介護1以上が、入居条件である。
三つ目は、特別養護老人ホームの施設長である。費用は比較的安いが、重介護者の入居が多く、介護に重点を置いている印象だ。年齢は65歳以上が入居条件の一つで、要介護度が3から5であることが原則として求められる。介護経験が長く、十分な介護知識がある人が活躍できる場と言えるだろう。